しばらく休業する決断に至る

「新型コロナウィルス」

じわじわと感染者が拡大し、イタリアやニューヨークの状況を知れば知るほど

不安が募る。

ここは広々としたガーデンカフェなので余程のことでは大丈夫と思いつつ、しかし
気持ちよく仕事が出来ない。
店として営業自粛するべきか正解は無いまま、タイミングも計れないまま時が過ぎる。
私はいつもお客様との会話のキャッチボールで尋ねる、「どちらから来られましたか ?」
先日来られたお客様にもつい同じ気持ちで尋ねたら、「すみません、東京からです。
招かれざるお客ですよね…。」と、答えが来た。
そんなつもりで聞いたのではなかったので、戸惑い、後になって申し訳ない気持ちに
なった。そうか、営業していると一定のお客様は来て下さる。
しかし、皆さんからは少々後ろめたさが覗いている。
気づけばお客様がアップするInstagramの#タグ付けも明らかに減っている。
自分たちが外出先で食事していることを知られたくないのだ。
ここを開けることで来店を誘惑してしまうのであれば、いっそ閉めた方がお客様も
「来る」という選択肢が無くなるわけだ。
そしてその結果、感染率を下げることに繋がるのであれば、ここは私が今決断する
時なのかもしれない。
また、いつだったか、ある人に「ひろみさんは何のために仕事しているのか ?」と
問われたことが有った、私は「identity」と答えた。自己の存在証明である。
山梨に移住してきてから選んできた仕事は、食べるために働くものではなく、
自分の生き方を表現することが仕事と繋がればより嬉しいと思って目指してきた。
その生き方証明としても、まずはスタッフ、ボランティア、私たちが健康である
必要が有り、より良い環境のデコ・ボタニカルを長く維持していくためには、後ろ
めたさは全く無く、気持ちよくここで過ごすお客様が再来できるまでリセットする
べきなのではないかと決断に至ったのである。
そんなきれい毎では済まされない商売をしている方も多いのは承知しているし、
実際のところ当店も収入が途絶えて途方に暮れる事実もある。
一旦休業すると今度は「いつ」リ・オープンしたらいいのか判断が難しい。
今回の見えない敵との戦いは長期戦になりそうである。
店として、いつまでも休業を続ける体力が続くか不安は尽きないが、
有難いことに腐っている暇はない。
山での暮らしはやることは沢山ある。
情勢をしっかり見極め、私たちが出来ること、再開するタイミングを模索しながら
皆さんに忘れられないよう、春の桜爛漫の下、ガーデン作業をInstagramで報告できる
ように進めていく。
本来なら現在桜が満開なデコ・ボタニカルガーデン、多くの方が来られる時期である。
本音を言えばお客様に見てもらうように年月を費やして森やガーデン補整備してきた。
植物は今、一気に芽吹きだしている。そんなガーデンでお迎え出来ないのは本当に悔しい。
でも、植物は来年も芽吹く。
今年体感できなかったことはぜひ来年の楽しみとしよう。
10年間、開墾からコツコツと積み上げてきてカフェオープン5年目を迎える
デコ・ボタニカルをどうか応援してください。
皆さんもそれぞれの立場で今回の難局と闘っていることと思います。
またデコ・ボタニカルでゆっくり、美味しい時間を過ごしてもらえる日まで、
お互いの場所で頑張りましょう !
森を整備してきた10年で今年一番花を多く付けた「コブシの木」なんで今年なんだろうか…。

冬のお仕事

デコ・ボタニカルの軽トラックはエンジン載せ替えた代物で、
かなり年季が入ってますが、大切な仕事道具です。
洗車もしてあげないまま何年も酷使してきたので
今年のTO DO LISTの中に「軽トラを塗装する」も入ってました。
タカラ塗装のイーグルブルーグレーの水性を注文し、4人で取り掛かる。
ずっと温暖な気候だったのに、さて塗装するぞとなった日から北風が吹き続け、
結果ずーと寒い中での作業が3日間。
洗車に丸一日、マスキングに一日、塗装に一日かかり、今週ボランティアで
来てくれている敏くんの働きもあって3日間で何とか完了したけれど・・・。
人手って本当にありがたい !

水性塗料は直前に水を加え、ローラーと刷毛で塗るつもりだったけれど、
ローラーがあまり調子よくなくて、結果刷毛のみで塗る。
洗車→各部脱着→マスキング→シンナー拭き→塗装1回目、塗装2回目→マスキング剥がし→細かいところの仕上げ。

脇でついでに椅子や自転車も塗装しちゃったり。

とりあえず完成 ! でもホイルとバンパーを何かで仕上げしたくなった。

大切な軽トラに愛着が沸く。みんな寒い中、お疲れさまでした―。
お客様のところへもこのデコ・ボタニカル号で向かいますからよろしくでーす。

冬眠から覚めて

年が変わり既に2月になってしまっての初投稿。

年末年始、雪不足のニュースが連日続く中、雪を求めて急遽、犬たちも乗せて北を目指した。

山梨→青森→青函トンネルフェリー→函館→旭川→十勝→富良野→苫小牧→フェリー→八戸→十和田湖→八甲田→山梨
3,500舛鯀ってそれなりに滑り、北海道・東北でスキー、美味しいもの、温泉と、最高! の組み合わせを堪能。

旭岳ロープウェイエリア

十勝岳をBCスキー

帰路、東北にも立ち寄り八戸の八食センターで買った飛び切り美味しい弁当を冬の誰もいない十和田湖を眺めながら食べた。

八甲田スキーと酸ヶ湯温泉は約15年ぶり

しっかり冬休みを取ってリフレッシュしながら温泉に浸かり思う、今年の抱負。


「体調を整えて丁寧な暮らしを心掛ける。」である。

この10年、開墾や店づくり、開店後の運営など体を酷使しすぎた。

いくつかの手術も重なったし、父、母に続く介護などの多忙さに

私生活をが随分疎かにしてきた。

いろいろな細かなことを手放さないと一日が足りなくて、自宅の掃除や

食事を時短モードにしていたけれど、今年は丁寧モードに近づけたい。

移住してから完全な朝型になっているので早朝から請求書や仕事のメール返信などに取り掛かってしまう。
そうすると自分の支度や家の事が終わらないままミーテイングが始まって→一日仕事となる。
まずは単純なことから丁寧に。朝起きたらパソコン、タブレットは見ない。掃除をし、コーヒーを淹れて、
散歩に行き、帰ってきたらストレッチをして整えて朝食をしっかり取る。

こんな簡単なことを丁寧に毎日続けるためには心と体のバランスとちょっとしたゆとりがないと結構

難しいのである。

仕事は冬の店が休みの時期、静かな時間が流れている。と書きたいところだけれど、

数年前からTO DO LIST に書き溜めていることがどんどん増える中、この時期に少しずつ
片付いていく。
毎年スタッフが加わったり、抜けたり、体制が変化していく中でも、
変わらないことと、変わっていくこと。
変わらずデコ・ボタニカルの毎日を1つ1つ積み上げていく。
心地よい場所と美味しい店で、情報発信と交換のできる拠点であるために。
植物の成長と変化に敏感に反応できる日々でありたい。
変わるのは常に新しい挑戦である。
まだ公開できないけど秘密の計画をコツコツ進める。
新スタッフは今年は男性が加わりました !
彼がこの先いろいろな事にチャレンジ&吸収していく姿にも刺激を受けつつ
新しい風が吹くのが楽しみである。

 

2019年ありがとうございました。

明日からデコ・ボタニカルはしばらく冬眠に入ります。

2019年、4年目のデコ・ボタニカルもいろいろと新しい出会いが有りました。

沢山の新しいお客様との出会い、新しいスタッフが入り、近隣にシェアハウスを持つ
ことが出来、ボランティアさんも多く参加して貰って、ますますガーデンが充実した。
大好きな雑誌「NICE THIDNGS」さんの掲載もあり、西日本のお客様も増えた。
カフェメニューも刷新して、自家製のパンを焼き始め、メニュー数も一気に増やす。
6月には北海道にガーデン視察に行き、1月に観て感動した映画、ピットアウドルフ氏の
ドキュメンタリー映画上映会も10月にデコ・ボタニカルで果たせた。
そして、クリスマスは新たな試み、フリーランスシェフの花ちゃんによる
デコ・ボタニカルでクリスマスフルコースのご提供をしてもらい、
4日連続、夜のデコ・ボタニカル営業をして違ったデコ・ボタニカルを見て頂けたし、
お陰で私たちスタッフも全員お客さん側としていいクリスマス&忘年会を
自店で開催することが出来た。
楽しくお客さんを実体験しなが違った角度でデコ・ボタニカルを見ることが出来たことは
実はそんなに簡単な事ではない。
スタッフが増えると私の学びにもなる。
新しい捉え方、考え方、人それぞれが違って面白い。
デコ・ボタニカルを卒業していくスタッフはそれぞれの道を行ったとき、
ここで体験した何かが役立ってほしい。
私もスタッフとの共有した時間がいつまでもここに残るよう、次のステージに繋げたい。
忙しくて出歩けなかったここ数年だったけれど、ようやく今年は大きな前進を
した気がします。
1月には沢山の植物に携わる業界の方々と横浜の上映会を通して繋がることが出来、
6月にはガーデナースタッフのあきちゃんと弾丸北海道視察に行き、たくさんの刺激を貰って
帰ってきた。
今まで欲しかったシェアハウスもいい縁に恵まれて手に入り、
容易に泊まってもらえる場所が出来てボランティアさんの受入れにも幅が広がった。
ずっと挑戦したかった自家製パンを2月の冬季中に試作を重ね、ますます自家製率を高めて
美味しくて安全な手間暇かけたドリンク・デザート・お料理のご提供をしています。
上映会は初の試みもあって募集するに当たって不安もあったけれど、
蓋を開けてみれば100名以上の方からの申し込みが有り、急遽夜の部を設けて3回上映。
何か月も掛けて準備をして、たくさんのボランティアに支えられました。
今だから言えますが、3回目は私もスタッフもフラフラで、私に至っては不甲斐なくも
深夜に高熱出しました。
でも本当にいい上映会になって大きな自信に繋がりました。
クリスマスの至っては本当は詳しく上げたいくらいのいい会になりましたが、
詳細は来年、回想という形で来年書かせて頂きます。
日々のお客様と出会いや、会話には宝物が詰まっています。
思いがけないこの繋がりが私たちが目指す「ここ」を積み重ねていく理由かも
しれません。
ちょっとしたお声掛けを貰えることが私たちのご褒美です。
これからもデコ・ボタニカルらしさを大切に、スタッフが働いていて良かったと思える
場所でお客様をお迎えできるよう、頑張ります。
しばらく充電期間を設け、冬期休業中にしか出来ない振り返りと学び、
そして2020年の計画をしっかり立ててまた皆様にお会いできる日を励みにします。
2020年3月7日(sat) RE・OPEN
今年もたくさんの楽しいことを共有して下さって、ありがとうございました。
2020年もデコ・ボタニカルをどうぞよろしくお願いいたします。
店主 大庭ひろみ
デコ・ボタニカルスタッフとボランティアスタッフ総勢7名
より感謝を込めて。

スタッフ

今年のデコ・ボタニカルはスタッフ人数が多く、

週1−2回のボランティアスタッフも入れると総勢5名。

私たち2人を加えて7名で運営している。

ボランティアといってもデコ・ボタニカルのボランティアスタッフには、
朝のミーティングも一緒に参加してもらい、ほぼスタッフと同じように全てを共有する。
ボランティアもスタッフも同様に刺激しあいながら、
そこから「何か」を感じ、学びに結びついてくれることをお互いに期待しながら。
そして、毎週火曜日の夜は賄いディナー。
デコ・ボタニカルにとって火曜日は週の最終日、冷蔵庫を一新しながら週替わりの担当が
残り物の食材や更新したい在庫を使って献立を考え、みんなが手伝いながら作る。
これがとても美味しい ! そして、時折デコ・ボタニカルメニューへ昇格されることもある。
同じ残り物食材を使っても作り手が変わればこれだけ発想が変わり、
美味しくリメイクできるってすごい。
この日はスタッフが長野で育てたそばを粉にして作ったガレットとそばの実サラダ。
贅沢な 一品!
スタッフによってはきっと何日も前から構想したり、
アイデア無いままギリギリで誰かの知恵に助けてもらったり、
いろいろな事が垣間見えて面白い。
そしてとにかく、一緒に食事する時間は美味しくて楽しい。
火曜はみんな少し帰りが遅くなってしまうけれど、こうゆう時間を大切にしたい。
こちらは、カフェメニューの残りを上手に使い切ったパエリア風 !
敷地内に住む私たちに許されるお酒も。
来年はまたスタッフが入れ替わり、新しい風が吹いてくれることを期待して、
続くと良いな、こんな笑顔。

型はいらない

デコ・ボタニカルはカフェなのか、造園業なのか ?

この質問は結構よく投げかけられる。
この質問の趣旨はきっとこうだ。
造園屋がカフェを運営しているのか、飲食店が自庭を作っているのか ?
そして、、もう1つ良く質問されることが、
以前の職業と、資格の保有。
私はこの質問を受けるたびに、
「多くの人は、何かを落とし込むためには、型が必要なんだろうな」と解釈する。
私たちが移住前は全く別の業種からの転職であり、
どこかで開墾の学びもしないまま2000坪を開墾してきたこと、
飲食店に勤めた経験が無いままカフェを開業したこと、
造園業の資格もなくガーデンを作っていること、そして、
デザイン学校を卒業したわけでもなく空間デザインを請け負っていること。
しかし、私はいくつかもの貴重な仕事経験を経て、そしてたくさんの趣味や友人を
通して積み上げてきた引き出しがあり、自分の好みを知っている。
知識は常に現場から学び、ここへ来てからもすでに10年以上経つ。
森を開墾してそこに住み、毎日土と触れ、空気や香りをまとい、
植物を観察しながら日々を暮らしている。
今は植物が好きなスタッフも加わり、彼女の
知識も加わってさらに大きく前進する。
中途半端な気持ちでは作り上げてこられなかったこの空間には
カフェとガーデンの両方があってデコ・ボタニカルとして成り立つ。
カフェも食事・パン・飲み物・デザートと、全て自家製に拘ってここで
作り、アップデートし続けられるよう努力を積み続けている。
そう、シェフではないのに・・・。
ガーデンも同じく、私はガーデナーではない、でもガーデナースタッフと
知識と経験と情報を共有しながら毎年同じ庭をキープするのではなく、
進化する空間としてガーデン作りを進めている。
私にとって大好きな植物は子供の頃から身近にあり、ガーデンも空間の1つ。
毎年訪れてくださる方が、来るたびに違った印象を持ってもらえれるような
場所でありたい。
他のどこにも無いような空間であり続けるため。
そして、この空間を気に入ってくださる方がいれば、私たちに庭作りや、
空間造りのオーダーをください。
きっと、理解したい為にはどこかの卒業生であったり、肩書や資格の保有者で
あって欲しいのだと思う。
やっぱりそうだよね ! デザイン学校卒業していたんだ、
そこで造園も学んだんでしょ ?
ご主人がお料理人経験者だったんでしょう ?
でもどれも本当に好きな空間を作りあげたくてやってきた線上に
点として存在する。
点と点が繋がってデコ・ボタニカルがあり、線がどんどん伸びていく。
肩書や資格はないけれど、ここを気に入っていただければ
それが私たちの肩書になる。
ここを見てもらう以上に皆さんを納得させる「何か」が必要ですか ?
私はずっとそうやって生きてきた。
時折、「どうやってここまで作り上げられてきたんですか ?」と
質問される。
答えはシンプル、本気で根気。
「本気になって、根気よく続ける」これに尽きる。
やりたいことに対する根気、本気で続ける覚悟ありますか ?
夫が時折毒づく「こんなこと出来ねーよー。教えてもらったことないもん。」
の、言葉にも負けずに・・・。
二人のパフォーマンスを少しずつ上げてきた。
私は肩書や資格が必要ないとは言ってない。
学びはあればあるほどいい。
しかし、学びばかりしていて、実体験をしていない人が多くはないだろうか。
机上で勉強しても、人から話を聞いても、自分自身でやってみなければ
それは本当の知識とはならない。
教えてもらったことなくてもやりながら覚えるんだよ。
受け身で生きるな !
自分がいいと思ったら自分を信じる。
と、自分に言い聞かせて、答えはすぐには出ない。
そうやって生きてきた。
今までの仕事も現在も。