晴れ渡る冬空の休日

先日のこと。

 

青い空に前日降った雪が素晴らしく綺麗に山の稜線を浮かびあげている。
それだけで気分がウキウキし、南アルプスから八ヶ岳を横目に
眺めながら北アルプスが見える安曇野まで出かけた。
改めて、ここの辺りはなんて素敵なエリアだろう。
南アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、北アルプスに囲まれてずっと峰が連なっている。
久しぶりに一人で1匹だけ車に乗せて高速を走る。
雪山が綺麗すぎてため息が出る。
お留守番させた2匹は騒いでたなー。
今年の秋にデコ・ボタニカルで絵の展示をお願いした末永恵理さんと
昨年、共同企画展に写真の展示をしてくれた山内 悠さんの展示を観に
豊科近代美術館に向かう。
美術館の2階窓からの北アルプス
過去に何回か出会っている作品や初めて観る作品もあって場所が違ったり、
見る側の受け取る心情でまた違った印象さえ持つ。
恵理さんの会場は広いこともあってダイナミックで引き込まれた。
私が特に気になった「遊」と「源」
ご本人曰く、八ヶ岳大同心だそうだ。
山ちゃん(いつもの呼び方で失礼)の、富士山での長い滞在生活で密着した
下界の上での小屋の主との関係性も伝わってくる。
他の3名の作品もどれも良かった。
若さのエネルギーが放出されていた感じを体で受けて、少し行きと違った
ドライブで帰路に着く。
帰りは少しだけ仕事の打ち合わせで松本に寄り、諏訪の魚屋さんにも
立ち寄って夕飯は大好きな魚料理となった。
山での暮らしは本当に気に入っている・・・これで日々新鮮な魚介類が
食べられたらいう事なし ! なんだけど。
いい休日だった。
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20人の現代美術家を紹介するシンビズム展で4か所で同時開催され、
豊科近代美術館では5名の作者の展示が行われている。

   ■会 期:2018年12月1日(土)−12月24日  (月)

 ■時 間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)

 ■休館日:12月3日(月)、10日(月)、17日(月)

 ■場 所:豊科近代美術館2階展示室

  ※入場無料

 ■出展作家:OZ-尾頭-山口佳祐/末永恵理/橋口優

      橋本遥/山内悠

秋晴れの今日

秋晴れで気持ちの良い今日。

お客様は少ない。

ならば午後はカウンターのパソコンでブログを書くことにした。
たまにはいい。
忙しくて暑くてここでの暮らしの良さを実感できない夏を乗り切り、
今日のこんなにも気持ちのいい時間を独り占めできているのは
ご褒美かもしれない。
あきちゃんは庭でビオトープを作るため腐葉土の場所移動をしている。
ひろみさーん ! と呼ばれて行くと昆虫好きな私が期待していた大きな大きな
カブトムシの幼虫がわんさか現れていた。
春から草や落ち葉を一か所に積み上げて溜めていたコンポストには
かなりいい腐葉土が出来ていてカブトムシが卵を産んでくれていた。
たぶん80匹くらい出てきたと思う。
これがカブトムシになるなんて、生命って凄い。
ちなみにこれはイノシシの大ご馳走。だから、腐葉土は囲って作ってます。

朋さんは工房小屋の窓制作に取り掛かっている。
スタッフが一人辞めてから、カフェのお手伝い頻度が増していて
作業が停滞していたけど、こんな秋晴れの中だったら作業も軽快に進むかな。

 

私は先週末にあった台ケ原宿市の骨董市に金曜日に出向き、
古本屋さんで牧野先生の植物図鑑に出会った。
とても破格なお値段で続編と共に2冊購入。
手書きの植物は温かい。
今日の午後はテラスで図鑑を眺める日とする。

最近思い出す人

若いころの私ってどんな感じだっただろう・・・と思い返すとき、

良く思い出す人がいる。

アメリカに住んでいた頃、70代くらいだったと記憶に残る、日本人の
ご夫婦にとてもお世話になったのに、いつからかそのご夫婦を
訪ねることなく最後にお会いしたのは何時だったかさえ記憶にない。
そして、きちんとお別れの挨拶もしないまま3年後私は日本に帰国した。
最初にアメリカに行ったのは私が21歳になりたてでカリフォルニアの
L.A東部に住むことにした時に知り合いから紹介されたご夫婦。
移住してまずは運転免許証を取るために試験場に送ってもらったことが
1つ目のお世話になった記憶である。
交通機関の無いL.A郊外なので移動手段は車しかない。
何はともあれまずは車に乗れるようにしないと生活が出来ない。
そして、免許を手にして車を買いにディーラーに行くときも同行して
もらったと思う。
一連の購入手続きや保険加入など手伝ってもらったに違いない。
今、まさしくこの記事を書いている最中に涙腺が緩みウルウルとした
不思議な感情が入り混じる。
もう30年以上前のこと。
そして私はホンダのインテグラを購入した。
日本でも18歳から車を運転していた私は毎日、毎日、一日200キロ以上
乗った記憶がある。
アメリカの高速道路は運転が楽しくて仕方なかった。
そのご夫婦には何回かお手製の日本食をご馳走になった。
鮮明な記憶はもう1つ、小さな茄子である。
親指ほどの小さな茄子を漬物にして食べさせてくれたこと。
きっと好きになれない味を無理に食べたことで記憶に残っている
と思う。
21歳の私には理解できない味だった。
間違いないのは今であれば、相当好きな味なはず。
このご夫婦はアメリカに長く住み、日本の野菜を庭で育て、日本の味を
忘れない様に自家製していたと思う。
今だからこそ、流通もあって、ネットで情報も簡単に手に入るが、
30年以上前は私でさえ、日本の情報と食べ物に対して深い欲求に駆られていた。
貴重な茄子の漬物は恩知らずで苦労知らずの味覚も音痴だった私の胃袋に収まった。
その野菜を大切に育て、ただ日本から来たと言うだけの見知らぬ若者の食住のケアに
気を使って下さった親切な方の名前とその後さえ知ろうとしない私の胃袋に。
今だったらスマホの写真くらいは残っているだろうし、FBで繋がったり
しているのかも・・・。
50歳くらいは年が開いていて何を会話したのか、そして何を学んだのか・・・・
アホな私は全く記憶がない。
今、なぜこのご夫婦が思い出されるのか私は理由に心当たりがある。
あの後、30数年私はいろいろな道を通りました。
きっとピンチだった私の食生活をあのお手製の日本食が支えてくれたと思います。
もうきっとこの世にご存命ではないであろうこのご夫婦に今伝えたい。
ありがとうございました。
私もこんな夫婦になりたい。

浮上

今年の初夏から時折暗い海の底に沈み、光を探し続けていたけど

見つけられないまま夏が過ぎてしまった。
冬の前に抜け出そうともがいてみたけど溺れるばかり。
もう、もがくことを飽きめて脱力したら一気に浮上して光が見えてきた。
それでもまだダメだと言う。
泳ぎ方が間違っているのか、たどり着いた場所が間違いなのか。
でも私は今確実に明るい場所にいる。
安心感で温かい。
好きな絵に囲まれた展示初日の日、一気に浮上出来た。
偶然にもその数日前に久しぶりに電話をくれた人の言葉が私に浮上の合図をくれた。
現在、デコ・ボタニカルでの企画展「秋と植物の集い」で展示中の
末永恵理さんの絵は見る方によってさまざまな感じ方があるだろう。
初夏からずっと苦しかった私にはとても明るい希望に見えて10月3日までの毎日、
朝から夜まで作品の中に居られる私は幸せだ。
いろいろな見方と捉え方があるだろう。
会期は3日までとなります。( 木曜・金曜定休 )
ぜひご覧ください。

滞在中のマナーについて 〜お子様編〜

デコ・ボタニカルでは、入店にご年齢制限は設けていません。

幼児の方からご年配の方まで幅広く来て頂いておりますので、その方針を
今後も維持し続けるにはご家族の方にいくつかのお願い事があります。
当店のご案内として撮影やお子さんのコトなどを書いた冊子をお読み頂くよう
にお渡ししますが、だいたいお子様連れの方はしっかり読むお時間がない様子
なのでここで店主としての考え方を書きます。

お子様は静かに座って飲食できる方、乳幼児に関してはベビーカーか、お膝の上に

いられる方に限らせて頂きます。(混雑時にはベビーカーをお断りすることがあります)

店内やガーデンをお子様だけで動く、騒ぐ、走るなどはご遠慮ください。

当ガーデンは公共公園ではありませんのでガーデンでは走ったり騒いだり、
虫取りや花摘みなどはお止め頂けるよう大人の方が教えてあげてください。

お元気なお子様ですから、時には時間が経過して場所にどんどんと慣れてきて
動きが活発になってきた時には、どうか親御さんが静かにお子様にご注意ください。

「ここ」という空間は走り回る場所でもプライベートな場所でもなく、みんなが

気持ちよく静かに飲食したり散策したりする場所なんだよ。と、言うことをぜひ

お子様に教えてあげてください。

もしもそのご注意を頂けない場合と判断した時は私がしっかりと叱らせて頂きます
のでご了承ください。

私もスタッフもお客様のお子を叱ることはとても勇気が必要です。
さらに私の言葉は本来お子様に向いているのでなく、親御さんに向けています。


お子様は実は大人が思っている以上にとても空気が読めるものです。

しっかり教えてあげることが出来れば、多くのお子さんは入店したてに「ここ」を

感じ取り、静かになってしっかり食べてから大人と一緒にガーデン散策に出向けます。

教育論を語るつもりはありませんが、少なくても我が家以外の場所では
みなさんに迷惑の掛からない所作を教えてあげられるのは大人であり、
それを教わらずに育ったお子さんは大きくなって苦労するのはご自身だと思うのです。

また当店の方針として乳幼児のオーダーは不要ですが、1歳以上の方も含む人数分の
オーダーをお願いしています。1歳未満の赤ちゃんの離乳食に限り持ち込みして頂いて結構
ですが、おやつなどの持ち込みは固くお断りさせて頂きます。
もしもテーブルクロスを汚してしまったり食器を割ってしまったら申告して下さい。
すぐに取り換えるなど対応したいので決して黙ってお帰りになることはお止めください。
お子様がその対応を見てますよ。

みんなが気持ちよく過ごせる空間として店主からのお願いです。
ぜひご理解ください。

空間

どれだけ高級で美味なお料理でも緊張の中での食事は喉を通過する異物でしかない。

美味しいものを食べるときは居心地も求めたい。
それは決して高級レストランやホテルの最上階などだけを示しているのではなく、
人の手の及ばない圧倒的に豊かな自然とか、限られた空間だけど手入れの行き届いている
とか、人の笑顔が素敵とか・・・大好きな仲間がいるとか、のことである。
反して私はたまに食べるジャンキースナックを美味しく食べられるには、
雪山帰りの車での帰り身支度中である。そこには空間は必要なく、
自分へのいい訳だけあればいい。
昔、なんてことのない観光地の片隅にある宿に急遽泊まることになり、
畳の縁が擦れた部屋に通された。
しかし綺麗に掃除されて狭い床の間の花器には一凛の花が飾られて
宿主のお手製の甘味が卓袱台に盛られてた。
夕食は近くで獲れた魚の煮つけと煮物のシンプルな料理だったけど、
業者が洗うおしぼりではなく、宿が洗って出してくれたお手拭きの刺繍が
なんとも洒落ていた。
出窓から見える手の行き届いたシダの庭が心地よくていい酔い加減になったことがある。
夜はアイロンを掛けられてピシッと線の出た布団カバーがされた安い民宿で、
とても満足感を感じた夜だった。
デコ・ボタニカルは周りを囲む森とガーデンと店舗の一体感が醸し出している。
そこに空中を遮る電線はいらないし、町のような街灯もいらない。
ここは、月と太陽と星で照らされる場所でありたい。
デザインは、配置、色、見え方と細部にこだわり、庭を作るとき、建物を建てるとき、
飾る時、植えるとき、全ての時々に考えている。
この空間を、好みか好みでないかはお客さまが入ってきて瞬時に波動で伝わる。
ここを「好きだ」と思ってくれる人ともっと繋がりたい。
ここで時間を「費やしたい」と思ってくれる人に居心地を提供したい。
ここから見えるモノ全てに配慮したい。
だから日々小さな事にも拘り続ける。
そして、ここが好きな方にいつだったか私が味わったこだわりの
満足感を味わって頂きたい。