アフターコロナ

前のブログを書いたときには長引く梅雨に晴天が恋しかったけど、

今度は連日の猛暑続き。

武川はようやく昨夕雷雨のお陰で、植物も人間も今朝は気持ちのいい

24節気通り処暑を迎えて秋の香りが漂う、8月最終週。

9月からのデコ・ボタニカルはどう変わるのか。

毎日頭の中ではいろいろな事が浮かび、ぷかぷかと浮遊していたことが
繋がって形となって見えてきた。
コロナが無ければ今年、日々に追われて次のステージに動くことが
出来なかったであろう、デコ・ボタニカルの役割と可能性。
前のブログにも書いたデコ・ボタニカルにとってカフェの存在は、
私たちの作ってきたこの空間を、積み上げてきたこと、向かっている事を
知ってもらう入り口。
これからの「ウィズコロナ」では人々の動きは大きく変わり、デコ・ボタニカルにとっての
カフェの在り方も変化する。
美味しいものを食べておしゃべりをして、気持ちよく滞在するだけの場所ではなく、
サステナブルな場所として、私たちの取り組みを、デコ・ボタニカルをもっと深く
知ってもらうこと。
それが私たちが目指す次のステージ。
豊かな場所であるデコ・ボタニカルでの仕事や暮らしも豊かであるよう、時間の使い方
を見直すきっかけとなった今回のコロナ禍。
限られた営業日で気軽に来られるカフェではなくなってしまうけれど、
デコ・ボタニカルを知ってもらうことで、皆さんのQOLを高めることへと繋がって
いく存在となれるよう。
今後のカフェ運営は営業日を絞って企画主体で運営していきます。
一般の飲食主体の来店目的から、よりデコ・ボタニカルに強く興味を持った来店目的の
お客様が増える運営に変わります。
そして今年、実は5年前から計画していた隣地拡張の話がコロナ禍の最中に実現し、
2,000坪だったデコ・ボタニカルを3,000坪に拡張しました。
少人数で運営できるよう、カフェメニューも絞りオープンカフェ、もしくは、
企画イベントに合わせた営業のみとさせて頂きます。
 *企画イベントは全て予約制・会費・日程・参加条件などの詳細はイベントブログに
  出していきます。
 *カフェ営業はオープンカフェ日、もしくは企画日に合わせてのみ営業していきます。
整備中の店舗南側。

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今、またやれることを見極める。

4月の自粛休業宣言から、4か月が過ぎた。

8月末までの休業を宣言したのは自分でも思い切った決断だと思っていたし、
悩んで迷って出しながら気持ちがブレたことも無かったわけではない。
しかし、この判断に至った根拠にある自分の中の嫌な予感は的中してしまった。
このまま行ったら夏休みは大変なことになるのでないか…。
そんな予感は外れた方が良かったのだが、残念なことに現在、皆さんの知る
状況である。
みなさんも何とかどうにか、考えても答えの出ない事と向き合ったり、
向き合わなかったり、とにかく日常を保つことに精一杯になって頑張っていること
でしょう。
私はカフェを気持ちよく再開できないことについて、考えても考えても出てこない
自分の本当の気持ちとの戦いを繰り広げていた。
そしてその戦いの決着はまだ付いていない。
フリーズしたままの自分自身への問いかけ。
止まってしまったのはコロナウィルスのせいなのだろうか、いやもちろんコロナのせいで
あるが、これを機会とし、走り続けた勢いを一旦静止して、忙しくて見えなかったことが
見えてくると言うことも有るのではないか。そんな思いがめぐる日々。
そして、動き出した思考。
もともとカフェ開業は「デコ・ボタニカル」を知って頂くための1つだった。
北杜市の中でも八ヶ岳エリアや白州といった場所より、知名度の低い「武川町」という
この場所の奥まった森の中にあるこの場所。
私たちが2010年に来た時には殆ど誰も通ることのない小道の更に奥、ここを私たちが開墾
し、ガーデンを作ってきたこと、店舗を建てて「今」があることを気軽に訪れてもらう為の
カフェ開業だった。
店舗を建てていた最中のこと、
最初はお茶と簡単なデザートを出すだけのつもりだったのが、やはりランチが出来た方が
人が来てもらいやすいよね ? となり、結局2度、3度とキッチンのサイズを変更し、どんど
んと面積を拡張していった。
オープン直前までメニューが決まらず、右往左往していたこと。
当時、デコ・ボタニカルを何にしたいのか自問自答が続きながら、「今やれること」を
精一杯積み上げて行けば、きっと本物の「何か」が見えてくる。
立ち止まることの苦手な私が出した私らしい行動だった。
そして、その思いと願いは想像以上に大きな結果となった。
やる限りにはメニューにも拘りたいと思い続け、何とか努力を形に変えてきた。
当初のこんな場所に来てくれるだろうか ? なんて心配は全く不要で、
日々、来られるお客さんからの情報や繋がりでいろいろな方向へと広がって、
移住してきてくれるスタッフとの出会い、目指して行きたいガーデンの方向性や
作ってきたことへの価値の再確認。循環が始まった自然のサイクル。
そして突如として起こった、コロナ禍による休業宣言の4月。
休む前に懸念した、一旦休んだら再開の難しさを予感したが的中してしまった。
もはや、それはコロナ禍が収縮しないからだけではない。
4年前とは違う、「今できることの見極め」をしたいからだと思う。
中途半端にやることが苦手で何についても拘りたい。そして常に前進し続けたい。
時にそれが自分自身を追い込みすぎる。
そんな私が今回はパタリと立ち止まった。
年月を掛けて切り開いてきた森の再生と多年草ガーデン、そこでのサステナブルな
暮らし。
私たちが大切にしているものや、大切に考えている自然環境を伝えることこそが
私のやりたいことなのだ。
ここまでの文章を書くことがなぜこんなに難しかったか、自分でも理由が分からない。
言葉として形に残したくなかったのか、整理が付いていなかったのか…。
                そして、つづきはかならず書きます。

命を繋ぐ

1960年代に父が作ったカエデの盆栽。

2008年父が亡くなった時、名古屋から私が引き取った。

しばらく盆栽として育てていたけれど私には管理が難しく、
デコ・ボタニカルガーデンに植樹した。
あっと言う間に大きくなった立派なカエデは約10年、毎年紅葉を
楽しませてくれていた。
盆栽時代を含めて約60年経っていただろうカエデが
昨年急に勢いを落とし、紅葉出来ないまま枯れてしまった。
この経緯を話していたらスタッフのあきちゃんが私の知らないところで
命を繋いでくれていた。
枯れて弱っていたカエデの小さな枝を挿し木にしてみてくれていたのだ。
年を越してつい最近、しっかりと新芽を吹いた挿し木のカエデ。
父が大切にしていたものをあきちゃんが繋いでくれてまた私の
元に戻ってきた。
諦めずに差し木にしてくれていたあきちゃん、咲かせてくれたお父さん、
ありがとう。
これからまた何年かこのカエデがデコ・ボタニカルで大きく育って、
いつか次の世代の人に受け継いでもらえたら最高だな。
「正夫のカエデ」

私たちにできること

自宅にいよう。
戦っている人たちの為に。

自宅にいよう。
これ以上拡大しない為に。

自宅にいよう。
愛する大切な人たちの為に。


認識しよう。
「新型コロナウィルス」はすぐそこにいる。

中国やイタリアやアメリカが教えてくれている。
油断するとどうなるのかを。

自覚しよう。
一人一人の己の行動を。

諏訪中央病院の総合診療科の玉井道裕医師が作成した
「新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書」
分かりやすく説明して下さっているのでみなさんもぜひ読んでください。
詳しい文章と図は↓URLから読めます。

しばらく休業する決断に至る

「新型コロナウィルス」

じわじわと感染者が拡大し、イタリアやニューヨークの状況を知れば知るほど

不安が募る。

ここは広々としたガーデンカフェなので余程のことでは大丈夫と思いつつ、しかし
気持ちよく仕事が出来ない。
店として営業自粛するべきか正解は無いまま、タイミングも計れないまま時が過ぎる。
私はいつもお客様との会話のキャッチボールで尋ねる、「どちらから来られましたか ?」
先日来られたお客様にもつい同じ気持ちで尋ねたら、「すみません、東京からです。
招かれざるお客ですよね…。」と、答えが来た。
そんなつもりで聞いたのではなかったので、戸惑い、後になって申し訳ない気持ちに
なった。そうか、営業していると一定のお客様は来て下さる。
しかし、皆さんからは少々後ろめたさが覗いている。
気づけばお客様がアップするInstagramの#タグ付けも明らかに減っている。
自分たちが外出先で食事していることを知られたくないのだ。
ここを開けることで来店を誘惑してしまうのであれば、いっそ閉めた方がお客様も
「来る」という選択肢が無くなるわけだ。
そしてその結果、感染率を下げることに繋がるのであれば、ここは私が今決断する
時なのかもしれない。
また、いつだったか、ある人に「ひろみさんは何のために仕事しているのか ?」と
問われたことが有った、私は「identity」と答えた。自己の存在証明である。
山梨に移住してきてから選んできた仕事は、食べるために働くものではなく、
自分の生き方を表現することが仕事と繋がればより嬉しいと思って目指してきた。
その生き方証明としても、まずはスタッフ、ボランティア、私たちが健康である
必要が有り、より良い環境のデコ・ボタニカルを長く維持していくためには、後ろ
めたさは全く無く、気持ちよくここで過ごすお客様が再来できるまでリセットする
べきなのではないかと決断に至ったのである。
そんなきれい毎では済まされない商売をしている方も多いのは承知しているし、
実際のところ当店も収入が途絶えて途方に暮れる事実もある。
一旦休業すると今度は「いつ」リ・オープンしたらいいのか判断が難しい。
今回の見えない敵との戦いは長期戦になりそうである。
店として、いつまでも休業を続ける体力が続くか不安は尽きないが、
有難いことに腐っている暇はない。
山での暮らしはやることは沢山ある。
情勢をしっかり見極め、私たちが出来ること、再開するタイミングを模索しながら
皆さんに忘れられないよう、春の桜爛漫の下、ガーデン作業をInstagramで報告できる
ように進めていく。
本来なら現在桜が満開なデコ・ボタニカルガーデン、多くの方が来られる時期である。
本音を言えばお客様に見てもらうように年月を費やして森やガーデン補整備してきた。
植物は今、一気に芽吹きだしている。そんなガーデンでお迎え出来ないのは本当に悔しい。
でも、植物は来年も芽吹く。
今年体感できなかったことはぜひ来年の楽しみとしよう。
10年間、開墾からコツコツと積み上げてきてカフェオープン5年目を迎える
デコ・ボタニカルをどうか応援してください。
皆さんもそれぞれの立場で今回の難局と闘っていることと思います。
またデコ・ボタニカルでゆっくり、美味しい時間を過ごしてもらえる日まで、
お互いの場所で頑張りましょう !
森を整備してきた10年で今年一番花を多く付けた「コブシの木」なんで今年なんだろうか…。

冬のお仕事

デコ・ボタニカルの軽トラックはエンジン載せ替えた代物で、
かなり年季が入ってますが、大切な仕事道具です。
洗車もしてあげないまま何年も酷使してきたので
今年のTO DO LISTの中に「軽トラを塗装する」も入ってました。
タカラ塗装のイーグルブルーグレーの水性を注文し、4人で取り掛かる。
ずっと温暖な気候だったのに、さて塗装するぞとなった日から北風が吹き続け、
結果ずーと寒い中での作業が3日間。
洗車に丸一日、マスキングに一日、塗装に一日かかり、今週ボランティアで
来てくれている敏くんの働きもあって3日間で何とか完了したけれど・・・。
人手って本当にありがたい !

水性塗料は直前に水を加え、ローラーと刷毛で塗るつもりだったけれど、
ローラーがあまり調子よくなくて、結果刷毛のみで塗る。
洗車→各部脱着→マスキング→シンナー拭き→塗装1回目、塗装2回目→マスキング剥がし→細かいところの仕上げ。

脇でついでに椅子や自転車も塗装しちゃったり。

とりあえず完成 ! でもホイルとバンパーを何かで仕上げしたくなった。

大切な軽トラに愛着が沸く。みんな寒い中、お疲れさまでした―。
お客様のところへもこのデコ・ボタニカル号で向かいますからよろしくでーす。